発達検査
ぽけっとの検査では、
お子様と保護者様が何に困っているのか、
検査結果をどこに伝え、どのように活用するのか
を明確にしていきます。
お子様への理解を深め、生きやすさに繋がるよう
サポートしていくためにご活用ください。
発達検査について
ぽけっとの検査は、
「客観的な視点から捉えたお子様の状態」と
「いまどうして困っているのか、またその困りごとをどう対応していくと良いのか」をより深く理解していただくために行います。
そのためにぽけっとでは最初に保護者様との面談を設け、お子様の所属先や家でのご様子を伺います。その上で
検査を実施し、「検査結果」と「お子様のご様子や保護者の方が感じている困りごと」とを照らし合わせることで、総合的にお子様を理解することに繋がっていきます。
検査結果のご報告の面談では、検査結果の数値だけでなく、面談で伺った日常の困りごとが「どうして起こるのか」という背景や「どう対応するとよいのか」というアドバイスも含めてご報告させていただきます。
知能検査や発達検査をご希望の方に向け、以下の検査のいずれかを実施します。
田中ビネーⅤ
担当者と1対1で行う知能検査です。
お子様の全体的な知的水準(IQ)を
知ることが出来ます。
対象年齢:4歳~
所要時間:30分~1時間程度
費用:15,000円(税別)
WISC-Ⅳ
担当者と1対1で行う知能検査です。
お子様の全体的な知的水準(IQ)と、指標ごとの知的水準を知り、
得意不得意のばらつきを捉えやすいです。
対象年齢:5歳~
所要時間:45分~1時間半程度
費用:18,000円(税別)
※どちらの検査を行うかについては、お申し込み時にお話しを伺い、検討させていただきます。当日のご様子によっては変更させていただく場合もございますのでご了承ください。
※検査は、ぽけっと療育部門のご利用の有無にかかわらず、ご利用いただけます。
※療育をご利用中の方は、担当者にご相談ください。
検査結果をより良く活かすために…
検査は、受けただけでは何も役に立ちません。
検査の結果からお子様の姿や状態像を捉え、日常に活かさなければ意味がないのです。
ぽけっとでは、日常生活への工夫や関わり方に活かすため、次の3つを大切にしています!
①ぽけっとのアセスメント力を活かして、お子さんの姿を的確に捉えていきます!
検査結果として数値に現れるのは課題のできた・できないが主ですが、数値に表れないお子さんの特徴はたくさんあります。
ぽけっとは、そうしたお子さんの行動や問題への取り組み方等を丁寧に捉えていきます。
②保護者面談もお子さんの検査と並行して行います!
検査で測れるのは、その子の持つ力の一部分です。
日常の姿を検査報告書に反映するためには、保護者様からのお話は必要不可欠。
これまでの成長の過程、保護者様が気になるお子様のご様子、現在の園や学校での過ごし等を丁寧に聞き取りながら、
お子様の全体像を捉えていきます。
③目的に応じた検査報告書を作成します!
どこに提出する/どんな目的で活用する報告書かによって、書き方や伝え方は変わってきます。
分かりやすく、活かしやすい内容で、お子さんの“生きる力”を支えられるように報告書を書いていきます!
検査に関するQ&A
-
Q.検査でいう『発達』『知能』って何?A.ここで言う『知能』や『発達』は、様々なことを日常生活の中で経験することで、積み上げられていく経験や知識を総合した力のことを言います。検査の数値で測れるのは、あくまでもその一部分でしかなく、取り組む姿勢や集中力の持続時間、難しい問題に当たった時の対処法等、様々な様子と併せて、お子さんを理解するために活用していきます。
-
Q.検査って何がわかるの?A.検査は、問題ができた・できないという観点からは、お子様の得意なこと・苦手なことが分かります。また、検査への取り組み方や対処方法などを同時に観察していくことで、その子の得ている学びや経験、知識、対処方法などを客観的に捉えることができます。
-
Q.検査はどうやって使ったらいいの?A.お子様の得意なこと・不得意なことを知り、日常生活での工夫や関わり方のコツを掴むのに、使うことができます。また、検査報告書を必要に応じて共有していただくと、検査から分かるお子様のご様子を、関係機関(園、学校、他の療育施設等)で共有してもらうこともできます。
-
Q.検査を受けたら診断がつくの?障害がわかるの?A.知能検査や発達検査は、あくまでもお子さんの得意なこと・不得意なことを知るための検査です。診断の参考として検査を実施する医療機関はありますが、1つの検査結果だけで診断することはできません。
-
Q.検査って練習できるの?A.できません。練習した上で検査を受けた場合、検査結果が正しくお子様の力を反映できていないと判断します。
-
Q.検査結果の数値が高ければ、子どもの成長に問題ない?A.検査にもよりますが、検査結果として表れる数値(IQや発達指数)が高ければいい、というのは誤解です。 検査の数値が低くても、学校や園で理解を得て環境に適応でき、困り感があまりない人もいます。反対に、検査の数値が高くても、学校や園で理解を得にくく、周囲の環境と合わなくてお友達とトラブルが続いたり、行き渋り等が起こる場合もあります。また、力は持っているのに、うまく使えないという子ども達もいます。困り感は人それぞれ違います。だから、検査の数値が高いから問題ない、というわけではないのです。
-
Q.療育を受けたらIQはあがる?A.検査と同じような内容を繰り返しやれば、子ども達はパターンを学習して覚え、検査の数値自体はあがることもあります。しかしそれは、子ども達の本来の“生きる力”になるでしょうか?本人にとって、IQをあげるための繰り返しの練習は、果たして意味があるでしょうか?『検査の数値を伸ばす』ことを目的にした療育は、私たちは意味がないと考えています。
-
Q.去年も受けたから、今年も受けたい!A.一般的に知能検査は、お子様が検査内容を覚えてしまう恐れから、毎年受けることを推奨されていません。検査を受けなくても、お子さんのご様子を捉えることは可能です。迷われる場合は、検査を受ける必要性、受ける時期等含め、ご相談いただければと思います。
-
Q.他の機関で検査を受けたけど、子どもが実力を出せなかった…取り直したい!A.知能検査は特に、短いスパンで何度も受けることは出来ません。また、検査結果は数値だけが大切なのではなく、検査担当者への関わり方、課題への取り組み方、問題対処の仕方等、お子様のご様子全てが大切なものです。そのため、お子様のご様子を捉えることが目的となる場合は、そうした様子もお子様の様子の一部であると捉えていくことが必要です。
-
Q.検査を受けることは子どもにどのように伝えたらいい?本人が希望している場合を除き、お子様には「お話し」や「クイズ」を行うことをお伝えください。「悪い所を直す」や「できる・できないを見てもらう」などの説明が事前にあると検査への不安が高まり、本来の力を発揮できなかったり、場合によっては検査への拒否感が高まり実施できなくなってしまうこともあります。